子供のおねしょ。どうにかしたいなら…
子供を朝起こしに行ったときの衝撃。シーツと一緒に敷布団、掛け布団までぐっしょり。「これから仕事なのに・・・どうすればいいの!」そんなママさんも多いのではないでしょうか?大きくなったらいずれおさまる、年長になったら、小学生になったら・・・。と思っているうちに、ずるずると子供のおねしょが続いているとしたら、一度専門医を受診してみることをおすすめします。
小学生のおねしょは量も多くニオイもキツイ
おねしょも小さい頃はかわいいものですが、小学生をこえると量も多くニオイも大人と同様にキツくなってきます。「もう!いつまでおねしょしてるの!」「弟はもうしてないわよ!」「どうしてしたくなったら起きないの!」とついつい感情的になって厳しく叱っていませんか?実はそれは逆効果。本人もどうしたらいいかわからず悩んでいるかもしれないのに、さらにプレッシャーを与えてしまうからです。ではどうしたらいいの?
おねしょは夜尿症という病気の可能性も
おねしょとは幼児期に、膀胱等の機能が未熟なことから起こるものをさし、夜尿症とは小学校入学頃以降でも続いている状態をさします。身体的影響からくる病気である可能性もあるのです。
おねしょが続いてしまう5つ理由
おねしょが続く理由として以下の点が挙げられます。
1)生活習慣の影響・・・水分の摂りすぎ、睡眠時間が不規則、生活のリズムが乱れがちなどの影響により、おねしょがおさまらない場合があります。
2)夜間尿を濃くする酵素の出方が不十分・・・人はある程度の年齢になると夜寝るとき尿を濃くして睡眠中の排尿を抑える酵素をだしています。腎臓などの機能不全で十分な酵素が出ず、結果尿を十分に濃くできずに排尿してしまうというケースです。
3)膀胱や尿管などの奇形によるもの・・・膀胱や尿管などの奇形により十分な機能を果たせないでおもらししてしまうというケースがあります。
4)脊椎などの奇形や変形によるもの・・・脊椎等の奇形や生活上での変形などによる影響で排尿をとめられずにおもらししてしまうというケースがあります。
5)その他・・・精神的影響、もっと複雑な身体的影響によりおねしょが続くケースもあります。
夜尿症となると1)の生活習慣によるもの以外は、本人も家族もどうしようもないことがほとんどです。小学生をこえても月に数回おねしょが続くようであれば、専門医の受診をおすすめします。小学生も中、高学年になると野外行事、宿泊行事などが増えてきます。本人のためにも小学生2~3年までに、専門医に相談したほうが安心です。
専門医を受診する場合の注意
おねしょの受診ってどこですればいいの?そう思う方も多いはず。子供のこととはいえ、友人などにもあまり相談しづらい内容です。おねしょの受診は基本的に「小児科」で行います。インターネットで検索しても、おねしょの治療について、対応した小児科の一覧などが紹介されています。ただしそうした情報もどこまで正しいかわからないのでご注意ください。実際にあった例を紹介します。
数時間またされた挙句、紹介状を書かれただけだった
おねしょ外来、とかおねしょ治療病院など検索すると出てくるのは、「おねしょ治療薬メーカー」がつくったホームページ、または病院を紹介するまとめサイトのようなところが多いです。これらの情報をもとに最寄の小児科に行ったあるママの例です。
おねしょ(夜尿症)情報を提供しているホームページに地域ごとに治療に対応している病院が紹介されていたのをみて、「ふだんのかかりつけの小児科よりずいぶん遠いけど、ここなら専門的に見てくれるにちがいない」と、仕事を休みをとり、子供も学校を休ませて朝から行ったUさん。インフルエンザや風邪が流行している季節でもあり、待合室は朝から大混雑。順番待ち2時間で、ようやく先生の受診となりました。
先生は、「おねしょ?そう?週にどれくらい?、今何歳・・・う~んどうかな自然におさまる年齢とも言えるし・・・心配なら紹介状を書きますけどどうされますか?」との言葉。「紹介状!?おねしょ治療に対応しているという情報を元に来たのに、これだけまたされて、紹介状だけ書いて他の病院へ行けっていうの!?」Uさんは驚いて、思わずそう叫びそうになるのをおさえて、紹介状をもらい、会計を済ませて、後日また休みをとって紹介先の病院へといくはめになりました。
おねしょ外来に力をいれている病院もある
Uさんが紹介された先の病院では、すでに数人のおねしょで受診中の親子がいるほど、「おねしょ外来」に力をいれている病院でした。そこでは、親身になって話を聞いてくれた上で、今後の診療の流れをきちんと説明したうえで、いきなり薬とかではない専門的な検査と対策をすすめてくれたということです。
この病院のことを知っていれば、最初の小児科に行った時間、紹介状代金などの無駄をはぶけていたのです。インターネットの情報だけをうのみにせず、行く前に「おねしょ外来はやっていますか?」と必ず電話で確認してから行くことが大切です。
(chiezoo)
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