自治委員(隣組長)って何するの?

住んでいる地区や地域によっては、集落や一定区間の住居単位で自治会活動の世話人、自治委員(隣組長)を決め、自治会運営をスムーズに行えるようにしている。ある日突然「次はあなたのお宅が自治委員ですから、よろしくお願いします」と引継ぎにこられ驚く人も多い。自治委員(隣組長)っていったい何をする人なの?

自治委員(隣組長)とは?

自治会が区分けした集落または住居地域単位のとりまとめ役。昔はそうした地域単位を隣組と読んだことから「隣組長」と呼ぶ地域もある。


自治委員(隣組長)の期間は?

基本的に4月から翌年の1月までの1年間。世帯数が少ない地域などでは2~3年ごとに交代するという例もある。また、数年に一度、自治会本部の役員や委員などが回ってくる場合があり、その年に自治委員になった場合は、役員や委員を兼ねて仕事量が増えて大変なこともある。


自治委員の主な仕事は?

基本的な仕事として、

1)自治会費の集金

・・・自分の組の自治会費月(数百円程度)の集金をする。毎月、2ヵ月に1回、6ヵ月に1回、1年に1回など集金の間隔は場所によって違う。1軒1軒集めて回るので組の世帯数が多いとそれだけ大変になる。


2)自治会集会への参加

・・・自治会で行われる集会へ、地域の代表として参加し、自治会よりの連絡事項や配布物を持ち帰り、組内の各家庭へと伝える(配布物であれば配布する)


3)自治会主催のイベントの手伝い

・・・夏まつり、運動会、もちつきなど自治会が主催するイベントの設営や準備、撤収の手伝い。またイベントに地域住民が来るように誘う役割も担う。



4)回覧板の準備と回覧

・・・自治会から届く回覧物を回覧板に挟み、組の世帯間を回す。最後は回収し、古い回覧物を処分する。(任期の間 保存しておく資料もある)


5)地域清掃・除草作業などの世話

・・・地域清掃やごみ集積所周辺の掃除を一定期間ごとにやる地域もある。その場合、別途徴収した組費(その組用の会費)からごみ袋、軍手、飲み物等を準備するといった世話役を行う例もある。また、不参加世帯からその組で決めた不参加費(たとえば不参加の場合500円など)組内の共同作業に不公平がでないような仕組みで運営しているところもある。


6)年末夜警

・・・地域によっては年末に「火の用心」と「防犯」をかねた夜警を行うこともある。


7)募金の集金

・・・自治会で行う募金を集めて、会へ提出。


8)その他

・・・自治会本来の目的である、地域で暮らしていて不自由なことはないか、困りごとはないかを聞いたり、防犯灯が切れていないかなどをチェックする仕事もある。また、地域ごとで行うこと行わないことなどが細かくある。


主にこのような仕事内容である。結構こまごま仕事があるので、自治委員になった1年間は覚悟して世話役を務める必要がある。


(次の記事)いろいろなトラブルを抱えないために・・・

→自治委員をうまくやる方法

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